まだまだある!モズのはやにえコレクション【月刊BIRDER11月号特別記事】

まだまだある!モズのはやにえコレクション【月刊BIRDER11月号特別記事】

バードウォッチングの楽しさや野鳥の魅力を紹介する、バードウォッチングの月刊誌「BIRDER」。

本誌の2026年11月号(10月16日発売)特集は「モズ」。モズといえば、スズメに近い仲間であるにも関わらず、肉食で、“小さな猛禽”と称される鳥です。そんなモズの有名な習性といえば「はやにえ」。秋から冬にかけて、モズが捕らえた昆虫や小動物などの獲物を、木の枝などに突き刺したものです。

そんなはやにえがつくられる驚きの理由とフィールドではやにえを見つけるコツ、そして定番から激レアまで、「はやにえマスター」伊丹市昆虫館副館長の野本康太さんが選んだ「驚きのはやにえランキング」はBIRDER11月号特集内記事「探してみよう! モズのはやにえ」で紹介しています。
ぜひ、本誌でチェックしてみてください!

本稿では、BIRDER誌面に掲載しきれなかったユニークなはやにえと、野本さんによるそれぞれの解説を紹介します。

カマツカ
モズは、川が一時的に増水した後、浅瀬に取り残された獲物を狙っているのだろう。

ブルーギル
在来生物も外来生物もモズには関係ない。外来生物が増えれば、はやにえにもその傾向が現れる。

エビガラスズメの幼虫
はやにえは自然を映す鏡だと常々思う。モズがなわばりを張り、やがて繁殖できるだけのフィールドがあり、そのフィールドに暮らす多様なはやにえとなる生き物たちがいるということである。はやにえを見ていると、その生き物たちの食べ物や生息環境も想像させられる。

フクラスズメ
はやにえ探し歴20年の私の経験上,たくさんのはやにえが観察できるのは12月だ。このガはカラムシという植物を食草とし、成虫で越冬する種類。後翅(こうし)に青い模様が入るのがはやにえからもわかる。

ハエの仲間
小さくすばしっこいハエも見事にとらえ器用に刺している。「すぐに食べたらいいのに」と思ってしまうが、小さな獲物でも来たるべき時には重要なエネルギー源なのだろう。

ハナムグリの仲間(幼虫)
ハナムグリの幼虫は主に畑や花壇などの土の中にすんでいる。モズは田畑を耕す人を見て、掘り返されて地表に出てきた生き物をねらうことがある。

ミミズの仲間
定番のはやにえ。土から出てきたところをねらうのだろうか? にぎやかな公園でも観察できる。

水の生き物から里山、街なかの生き物まで、さまざまなものをはやにえにするモズ。
はやにえからはモズが何を食べているかだけでなく、その地域にどんな生き物がすんでいるかがわかります。
皆さんもぜひ冬の探鳥でははやにえを探してみてください!はやにえを通して、命のつながりが見えてくることでしょう。