見分け効率30%アップ!「新 羽ハンドブック」のストロングポイントとは?
鳥を鳥たらしめているもの、その最たるものは「羽」でしょう。嘴や足といった部分を除いて、鳥の体は羽で覆われており、外から見える色やユニークな形の大半が羽によってできています。その枚数は小鳥で3,000枚くらい,大きな鳥だと1万枚を超えます。そして多くの鳥は1年に1回、体のすべての羽を入れ換えます(換羽といいます)。
ということは、外を歩けば無数の鳥の羽が落ちているはずです。大半は小さくて単色の地味な羽かもしれませんが、もし目につくくらい大きくて、特徴的な色や模様があったなら、その羽が何の鳥のものか、調べてみたいと思いませんか?そんな声に応える本が、7月13日に発売となった『新 羽ハンドブック』です。
羽に興味がある人はたくさんいるので、これまでにも羽に関する本は多く刊行されていました。文一総合出版の本だけでも『原寸大写真図鑑 羽 増補改訂第2版』『羽根識別マニュアル増補改訂版』,そして今回の本の前身である『野鳥の羽ハンドブック』が刊行されています。

これまでの羽本にない,羽の新しい並べかた
これらの本と今回の『新 羽ハンドブック』には決定的な違いがあります。羽の本の並びといえば「スズメ」「キジバト」「ハシブトガラス」といった種別が主流で、例えばスズメのページを見れば、スズメのいろいろな部位の羽が載っています。でも今回の新しいハンドブックでは、目につきやすい大きな羽「初列風切」「次列風切」「尾羽」に注目し、羽を部位別に並べています。スズメの例で言えば「スズメの初列風切」「スズメの次列風切」「スズメの尾羽」と分かれて載っているのです。

「・・・3か所に分かれているのはかえって面倒なのでは?」
そう思うかもしれません。でも野外で羽を拾う場面を想像してください。よほど特徴的な羽でない限り、その羽の持ち主の見当がつくことはまれです。「スズメっぽい?」と最初から見当がついているなら、スズメ付近のページを探せばよいですが、もし見当もつかなかったら、全ページから探さないといけません。これはなかなかのハードワークです。

一方、「何の鳥かわからないけど形は尾羽っぽい」とわかれば、尾羽がまとまったページから探せばよいので、とても効率的です。そしてここがミソなのですが、鳥という生き物はたとえ種類が違っていても、部位ごとの羽の形はあまり変わらないのです。例えば翼の羽の場合、「空を飛ぶ」といった機能面の制約が大きいので、あまり変わった形にできないのです。ここに目をつけたのが今回のハンドブックです。

全ページ・全種類の羽から探すのではなく、まずは3つの部位のどれかを決めてから探せば、検索の効率は実質3割アップです。もちろん、部位を見分けるためのフォローもバッチリなのでご安心を。

『新 羽ハンドブック』では身近に落ちていて、羽に興味がない人でもつい拾い上げてしまいそうな130種類の鳥の羽を収めています。ページをながめて「尾羽っていろいろな色や模様があるんだ」と感じていると、いつの間にか「尾羽とはこんな形」と頭にインプットされます。そうなればしめたもの。このハンドブックを使って、驚くほどスムーズに種類を見分けれられるはずです。

このほかにも羽本の定番である「拾い方/洗い方/保管」といったお役立ちコンテンツもありますし,羽を拾う上で気をつけたい法律の話もまとまっています。さらに20年近く鳥の羽を集めてきた、筋金入りの羽コレクターである著者の新谷亮太さんによる、ちょっとマニアックな鳥の羽のコラムもあるので、羽の世界の入り口から「羽の沼」まで読者の皆さんをご案内します。ぜひ手に取ってみてください。

刊行記念イベントを開催
著者の新谷亮太さんをゲストに本の制作裏話や,羽の識別クイズなどで羽の世界を楽しみましょう。夏休みも中盤戦、自由研究のネタに困っているお子さんもどうぞ!
