西 暦 |
暦 |
事 象 |
1873年 |
明治6 |
安全や秩序維持のための狩猟ルールである「鳥獣猟規則」制定 |
1892年 |
明治25 |
「狩猟に関する規制」ツル各種,ツバメ各種,ヒバリ,シジュウカラ,ホトトギス,キツツキ,ムクドリなど33種が保護鳥獣として指定 |
1895年 |
明治28 |
「狩猟法」制定 |
1912年 |
明治45 |
日本鳥学会創立 |
1917年 |
大正6 |
日本光學(現ニコン)双眼鏡の製造開始 |
1918年 |
大正7 |
狩猟法改正,狩猟鳥獣をのぞいて,原則としてすべての鳥獣は狩猟禁止に |
1922年 |
大正11 |
「日本鳥類目録(初版)」(日本鳥学会)刊行 |
1924年 |
大正13 |
農商務省による鳥類標識調査開始。標識鳥第1号はゴイサギ |
1929年 |
昭和4 |
富士山麓にて「巣箱調査」実施(農商務省の委託) |
1932年 |
昭和7 |
山階芳麿氏が東京都渋谷区南平台の私邸内に鳥類標本館を建立(山階鳥類研究所の前身)「日本鳥類目録改訂第2版」刊行 |
1934年 |
昭和9 |
3月,中西悟堂氏により日本野鳥の会創設。5月,日本野鳥の会会誌「野鳥」創刊。6月,富士山麓須走にて日本野鳥の会第1回探鳥会「富士裾野鳥巣見学会」開催。 |
1935年 |
昭和10 |
中西悟堂著「野鳥と共に」が15万部のベストセラーに |
1938年 |
昭和13 |
日本野鳥の会より「野鳥ガイド」(中西悟堂著)出版 |
1942年 |
昭和17 |
文部省から財団法人の認可を得て山階鳥類研究所設立。「日本鳥類目録改訂第3版」刊行。 |
1943年 |
昭和18 |
戦争の激化によって鳥類標識調査が中断される |
1947年 |
昭和22 |
日本鳥類保護連盟を結成(57年,財団化)。毎年4月10日を「愛鳥日」に設定。日本鳥学会の例会でキジを日本の国鳥に決定。日本野鳥の会会誌「野鳥」復刊。 |
1950年 |
昭和25 |
この年からバード・ウィーク(愛鳥週間)が5月10〜16日になる。「文化財保護法」制定。 |
1952年 |
昭和27 |
(株)興和より日本初の地上用望遠鏡スポッティングスコープ「TS-1,TS-2」発売。トキ,特別天然記念物に指定。 |
1955年 |
昭和30 |
タンチョウ,ライチョウ特別天然記念物に指定 |
1956年 |
昭和31 |
コウノトリ,特別天然記念物に指定 |
1958年 |
昭和33 |
「日本鳥類目録改訂第4版」刊行 |
1960年 |
昭和35 |
トキ,アホウドリを国際保護鳥に選定。国際鳥類保護会議(ICBP)第12回会議を東京で開催。 |
1961年 |
昭和36 |
アホウドリ,特別天然記念物に指定。鳥類標識調査再開(農林省が山階鳥類研究所に委託)。 |
1963年 |
昭和38 |
「狩猟法」が改正され「鳥獣保護法」となる |
1964年 |
昭和39 |
東京オリンピックの射撃競技で興和のスポッティングスコープ「TS-1」が公式採用される |
1965年 |
昭和40 |
高野伸二氏「野外観察用鳥類図鑑」(日本鳥類保護連盟刊)を著す(翌年に続編を出版) |
1967年 |
昭和42 |
ICBPが鳥学者のノーベル賞とも言われるジャン・デラクール賞を設定 |
1968年 |
昭和43 |
オーストリアのコンラート・ローレンツ博士がジャン・デラクール賞第1回受賞者に選ばれる |
1970年 |
昭和45 |
日本野鳥の会財団化。日本野鳥の会,中部6県のカスミ網による密猟の実態調査を行う |
1971年 |
昭和46 |
イランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において,「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」が採択される。環境庁(現環境省)設置にともない,林野庁から環境庁へ鳥獣行政移管。鳥類標識調査事業を受け持ち,山階鳥類研究所へ委託して調査を継続。日本野鳥の会,全国一斉で干潟に渡来するシギ・チドリの個体数調査をスタート。野生のコウノトリ最後の1羽が兵庫県豊岡市内で保護されたが死亡(日本国内の野生コウノトリ消滅) |
1972年 |
昭和47 |
日米渡り鳥条約調印 |
1973年 |
昭和48 |
サントリー愛鳥キャンペーンスタート。薮内正幸氏作の野鳥のイラストを使った新聞広告掲載(朝日広告賞グランプリ受賞)のほか,山梨県の白州蒸留所にバードサンクチュアリ開園。日ソ渡り鳥条約調印 |
1974年 |
昭和49 |
日豪渡り鳥条約調印。「日本鳥類目録改訂第5版」刊行 |
1976年 |
昭和51 |
日本野鳥の会によるカスミ網販売の実態調査。第1回日本野鳥の会バードウィーク展 |
1977年 |
昭和52 |
中西悟堂氏が文化功労者に選ばれる。山階芳麿氏がジャン・デラクール賞第4回受賞者に選ばれる。日本野鳥の会,人材育成を目的とした探鳥会リーダー研修会を実施 |
1978年 |
昭和53 |
日本野鳥の会,各地支部との連携で「第1回全国一斉探鳥会」を実施 |
1979年 |
昭和54 |
ドイツ(当時は西ドイツ)のボンで,「移動性野生動物種の保全に関する条約(ボン条約)
」が採択される |
1980年 |
昭和55 |
日本,釧路湿原をラムサール登録湿地に指定し,ラムサール条約に加盟。日本,「絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約(ワシントン条約)
」批准 |
1981年 |
昭和56 |
ヤンバルクイナを沖縄本島で発見。新種として発表。日本野鳥の会直営最初のバードサンクチュアリがウトナイ湖(北海道苫小牧市)に誕生。日本野鳥の会会長に山下静一氏就任,中西悟堂氏は名誉会長に。同会の会員数1万人に達する。日中渡り鳥保護条約調印。ニコンからフィールドスコープ(初代)発売 |
1982年 |
昭和57 |
「フィールドガイド日本の野鳥」(高野伸二著/日本野鳥の会刊)発行 |
1984年 |
昭和59 |
山階鳥類研究所,千葉県我孫子市に移転 |
1985年 |
昭和60 |
伊豆沼・内沼(宮城県)がラムサール登録湿地に指定 |
1986年 |
昭和61 |
「世界鳥類和名辞典」(山階芳麿著/大学書林刊)刊行 |
1987年 |
昭和62 |
北海道に鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ開園。文一総合出版から日本のナチュラルヒストリーの発展を担うべく月刊「日本の生物」が創刊される |
1989年 |
平成元年 |
クッチャロ湖(北海道)がラムサール登録湿地に指定 |
1990年 |
平成2 |
千葉県我孫子市に「我孫子市鳥の博物館」開館。日本野鳥の会会長に黒田長久氏就任 |
1991年 |
平成3 |
「鳥獣保護法」改正。カスミ網規制強化。「種の保存法」制定。文一総合出版刊「日本の生物」を「BIRDER」と誌名変更し,本格派バードウォッチングマガジンとしてスタート。ウトナイ湖がラムサール登録湿地に指定 |
1992年 |
平成4 |
全国野鳥密猟対策連絡会発足。種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」指定。鳥類では,アホウドリ,コウノトリ,トキ,イヌワシ,オジロワシ,オオワシ,クマタカ,ハヤブサ,ライチョウ,タンチョウ,ヤンバルクイナ,エトピリカ,シマフクロウ,ノグチゲラ,ヤイロチョウ,ルリカケスなどが指定される。日本,世界遺産条約批准 |
1993年 |
平成5 |
釧路で第5回ラムサール条約締約国会議開催。霧多布湿原(北海道),厚岸湖・別寒辺牛湿原(北海道),谷津干潟(千葉県),片野鴨池(石川県),琵琶湖(滋賀県)が登録湿地に指定 |
1996年 |
平成8 |
佐潟(新潟県)がラムサール登録湿地に指定 |
1997年 |
平成9 |
日本野鳥の会による「レンジャー養成講座」実施 |
1999年 |
平成11 |
漫湖(沖縄県)がラムサール登録湿地に指定 |
2000年 |
平成12 |
「日本鳥類目録改訂第6版」刊行 |
2001年 |
平成13 |
日本野鳥の会会長に小杉隆氏が就任。11月,第1回ジャパンバードフェスティバル千葉県我孫子市で開催 |
2002年 |
平成14 |
日本野鳥の会による「バードウォッチング検定」始まる。藤前干潟(愛知県),宮島沼(北海道)がラムサール登録湿地に指定 |
2003年 |
平成15 |
10月,日本産最後のトキ・キン死亡。高病原性鳥インフルエンザが流行 |
2004年 |
平成16 |
4月,日本野鳥の会会長に俳優の柳生博氏が就任。5月,東京港野鳥公園において「東京バードフェスティバル」開催 |