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2015年1月号

 

 
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冬に出会うことが多い「ヒタキ」は、キビタキ、ルリビタキ、ジョウビタキだろう。

意外に思われる人もいるだろうが、キビタキには11月中旬、東京都の六義園で出会っている。そのため、ルリビタキが山から下りてくる11月、ジョウビタキが海を越えて渡ってくる10月と重なるというわけだ。

都会の公園や里山の雑木林の中から聞こえてくる、これら3種類を声で区別できたらちょっとうれしい。

(写真をクリックで各野鳥の鳴き声を聞くことができます。)

ruribitaki jobiytaki
kibitaki
 

じっと待てば聞き分けできる
キビタキ、ルリビタキ、ジョウビタキは、いずれも短く「ヒッ、ヒッ」と聞こえる声で鳴くことが共通している。

声紋を見ると、同じような山型というかU字を逆にしたようなパターンであり、それだけに区別が難しい。ただ、これら3種類の音の高さは微妙に異なる。キビタキは3,500〜4,000Hz、ルリビタキは4,500〜5,000Hz前後、ジョウビタキは5,000〜5,500Hzである。

耳を澄ませると、キビタキは「ピツ、ピツ」、ルリビタキは「ピッ、ピッ」、ジョウビタキは「ヒッ、ヒッ」と聞こえるのだが、慣れないとこの声からでは難しいだろう。

ただ、しばらく聞いているとキビタキは「グリリ」や「ギュルル」、ルリビタキは怒ったような「ギギギッ」、ジョウビタキは舌打ちのように聞こえる「タッ、タッ」という声を交える。これら特徴のある声が聞こえるまで、静かに待てば間違えることはない。

 
文・音声●松田道生 写真●松田道生・石田光史
松田道生(まつだ・みちお)。公益財団法人 日本野鳥の会理事。文化放送「朝の小鳥」の収録構成を担当。NHKラジオ「夏休み子ども科学電話相談」の元レギュラー解答者。野鳥録音のサイトsyrinxsyrinxブログ
 
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